息子からの質問「どんな職業についたらいいのか分からない」

先日息子からいい質問をもらったので、ブログに残しておきたくて、書くことにしました。

1.僕はどんな職業についたらいいのかすごく悩んでいる

きっかけは、年長の時に連れて行った5,000円のセミナー。小学校高学年の子が受けるような内容です(経営者のお子様が受講する特別なセミナーです。)その時に学んだ内容が重くのしかかているようでした。セミナーの内容は、金融教育と、なぜ仕事をするのか。

子供にもわかりやすく、明確に「働くことって何か」を伝えてくれるセミナーでした。小さなころから将来自分がどう生きるべきかという問いは小さな頃から持っておいた方がいいと思っています。

※このセミナーについては経営者向けの特別なものなので、ここでは書くことができませんが、希望者の方は特別にご案内することもできます。入会にあたり、お金も必要ですので、そのあたりも考慮ください。

2.母として声をかけてあげたこと

「どんな仕事に就くか」という息子の問いに対して、私からは「やりたいことやったらいいんだよ~」と漠然とした答えを。職業という選択をしなければいけないのか。もっと自由な世の中になっていくことを予測して、1つの職業に染まるのもどうか。と私は思っています。

ここで、私の意見で押し付けると子供が変に勘違いして、「じゃあ○○になる」とか言い出しても本末転倒なので、こらえて。こんな風に話しました。

「あなたの将来はまだ80年以上あるんだから、後悔しないようにやりたいことをやって生きて行けばいいんじゃない。」

3.結果がどうこう、ではなくて、生きていて幸せだったと死ぬときに思えるかどうか。

結局人は今お金に支配されている世の中ですから、稼いだ方が正しいなんて考えをする人が多いですが、実際はそうじゃない。お金はただの手段であって、もっと自分に正直に生きた方がいいと私は思っているのです。結局お金は死ぬときに持っていけないのです。

自分の中でお金を抱え込んだところで、結局日本の経済は良くならない。だとしたら浪費してでも

もっと経済に貢献するべきだと思うのです。

それから、これからの世の中は特にお金で判断する世界ではなくなって来る気がしています。(これは私のイメージだけの話ですが笑)こういう考えになぜ至ったか。その経緯を少し書きます。

今、2週間に1度、ビオトープの管理運営をするボランティアに入って、2年間活動をしています。子供たちと一緒に通う中でいろいろな学びがありました。

4.学んだこと

「自然は15年もあったら作れる。」←これはビオトープの管理をしている、その世界では神みたいな方がいて。その方が笑いながらよく話してくれることです。

そうなんですよね。ほんとに自然って作れるし、すごい速さで育ちます。どんなに枯れても、どんなに焼かれても生きる力を持っている。これ、本当に大切なことだと思います。

私はこんな風に考えます。

「生と死」について

私たちはこの「生と死」の中で生きている。宇宙もまた生まれていつかは無くなっていくように、私たちも生物として、いろんな奇跡の果てで生まれたもの。たまたま「太陽と水と有機物」があって生物が生まれてその中で生きて、子孫を残して死んでいく。ただそれだけの事。

ビオトープの自然の中で感じることは、本当にその場限りの季節の中で生まれて、子孫を残して死んでいく生物ばかりであること。

人間もまた、その生態系の1つでしかないのです。だから、生まれて子孫を残して死んでいくもの。すべて失っても、命がそこにあるのなら、0から育てることができる。

人生っていうのは、そんな宇宙の法則と同じで、きっと何かが始まって、最盛期があって、消えていくものの、繰り返しかもしれない。それは1つ1つサイクルが違えど、同じ道をたどる。人も、自然も、モノも、企業も。

平家物語にある

「盛者必衰のことわりをあらわす」

松尾芭蕉の

「なつくさや兵どもがゆめのあと」

そこにはきっとそういう時代があったのだけれども、いつかは無くなる。

そういうことを偉人は知っていて意識して生きていたのではないかと感じます。

仕事もまた同じ。人間の生活もその1つと考えます。このサイクルを意識して山場をどこに持ってきて、いかに次へとつないでいくか。

今年はそういうテーマの絵本を多く読む機会があって、「子供に生きること」という学びは与えられたのではないかと思います。

ビオトープで学べる、ほんの2週間だけしか生きられない生物が多く居ることを知っている息子とは、そういう話を大きくなってもっとしてみたいと思っています。

5.子供に死を話すのは良くない?

今は本が充実していて、探せばいくらでも子供向けの生と死の本があります。アメリカの著書を翻訳したものもありますし、本はいっぱい読んであげた方がいいと思います。その中で子供が自分で理解していく。大人になったときにそれでハッとする。あ、これって?

という衝撃は大きなものだと思います。こういうのは親に教えられるのではなく、自分で気づく方がいいのです。

分かりやすく書かれた本は本当に親の私でも参考になります。

6.話を戻します。息子の職業の話

私の「やりたいことをしたらいいんだよ~」という話から、息子が「やりたいことがありすぎてわからない」と返してきました。その気持ち、すごい分かる。

なので、私は「やりたいことを全部書き出して全部やったらいいよ」って返しておきました。これ、自分にかけてあげたい言葉(笑)

7.みんな違ってそれでいい。今やってきたことが間違っているわけでもない。

1つのことをやりたい人、いろんなことを一杯やりたい人。それはそれで1つの人生。何にも間違っていないと思います。子供を育てるのにこうあるべき!と思って習い事をいっぱいさせているお母さん。毎日子供に付き添ってしっかり宿題を見ているお母さん。学校の勉強に力を入れているお母さん。

それはすべて間違いじゃない。どれも正解だと思っています。

結局いつかは子供は1人立ちしていくもの。お母さんがどう頑張っても歩んでいくのは子供の人生。だったら、自由に、自分の信念で生きて行ってほしいと思います。最後に決めるのは子供です。親子の会話が疑問だけで終わってもいいと思います。

私は、子育てを通して「忍耐」を学びました。なるべく自分の思うように育てないこと。もっともっと子供自身が「自分はこう思う」「もっと好きなことをして生きて行きたい」と思うように。その中で生きづらさや、違和感は感じてもいいのです。それって本当に大切なことだから。

子供自身が考えられるように、なるべく子供だけの時間を与えるようにしています。それは習い事に通わせているお母さんも「自分時間づくり」の為かもしれませんが、子供にいい作用を与えているのではないでしょうか。我が家も「テレビ」ばっか「youtube」ばっかの日もあります。

一番意識してもらいたいのは、今子供に何かしてあげているお母さんも、自分自身も楽しくて自分時間をきちんと生きているということ。そんなお母さんの気持ちはきっと未来につながっています。

「そう、あなたの子育ては間違っていない。大丈夫。」

そんな声をみんなにかけてあげたいな~なんて思う今日この頃でした。

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