専業主婦の方からよくいただく質問「NISAかiDeCoどちらがいいのですか?」という問いについて説明します。
この内容では、iDeCoを始めようと思っている専業主婦の方にどうして私がiDeCoをお勧めしないか
理解いただくのとNISAの要点を説明する内容になります。
1.NISAとiDeCoの違い
まずNISAとiDeCoの違いを説明します。
NISA…少額非課税の制度(Aの非課税メリットと同じ意味)
A.非課税メリット:毎年の投資上限に対しての利益に、本来かかる税金がかからなくなる制度
iDeCo…年金の積立をする制度(国の後押しする年金積立 節税効果が大きい)
A.非課税メリット:投資利益に対しての非課税
B.節税メリット :掛け金を自分の所得(収入)から引いてくれるので節税効果も得られる
2.iDeCoのメリットが受けられる人は?
iDeCoは掛け金が会社員の方なら月に5,000円~23,000円までという制限があります。
投資先も元本確保商品、投資信託商品が決まっています。どんなに多くても30~50くらい。
iDeCoは老後資金の積み立てという前提なのであまりリスクの高い投資は初めからできないようになっています。
長い間引き出しできない分、節税メリットを受けられます。
会社員の方なら年間276,000円の拠出(お金を出すこと)投資して節税効果が年収400万の方だと4万円(楽天シュミレーションサイト)になります。
日本で一番わかりやすいiDeCo解説
株で276,000円投資して4万儲けようと思うと、とても大変ですが、
この節税を利用すればノーリスクで4万手元に戻る。効率のいい投資方法だと思います。
また、節税メリットというのは本来税金を支払っていないと受けられないメリットになるので、専業主婦はもともと税金を支払っていない方がほとんど。節税メリットはありません。
iDeCoというのは、手数料なし!とは書いてありますが、実際には運営管理機関でなく国民年金基金連合会、および事務委託先の信託銀行で別の手数料がかかるので、手数料が引かれないということはありません。
年間2,000円は管理費用がかかることを覚えておきましょう。
専業主婦が節税メリットも受けられないままこのiDeCo制度を利用すると、投資で大幅にプラスになればいいのですが、ならなかった場合はデメリットが大きい制度となってしまうのです。
この観点から私はNISAを専業主婦の方にお勧めしています。
3.NISAは通常のNISAとつみたてNISAのどちらを選択すればいいの?
通常NISAとつみたてNISAの要点をまとめました。
ポイントは、つみたてNISA の方が約2割ほど投資信託などの手数料が安い点です。専業主婦が投資を始める際、投資経験のない中で始めるとなると、商品の選択に慣れないと難しいと思います。
その点、つみたてNISAならもともと金融庁が選択したおすすめの商品が並んでいるので初心者にもやさしい内容となっています。また、NISAは年度ごとに変更できることや、簡単に資金を引き出しできるため、大変流動性の高い投資となります。
積立NISAの大きなデメリットは、どんなに商品価格が高くても定期的な積み立てが原則なので自動的に積立されることです。